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最近読んだ本

読書

コンビニ人間

コンビニ人間

合理性の名の下に均一化されたコンビニという世界と、異物に対して同一化を求め続けるムラ社会的世界との往来を繰り返す主人公の冷静な視線と合理的な思考に笑ったりドキリとしたりする。

狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅 (集英社文庫)

各所のレビューにある通り、本当に狭小なのは自身だったという話。 仕事に最適化し、人生の大局を見失った挙句の先には当然袋小路しか無い。

「具体性」

メモ

投資系の雑誌で株のアナリスト達が推奨銘柄を推す「具体的な理由」を読んでいると、そういった「具体的な情報」程怖いものはないなということを思う。

「具体性」という雰囲気を纏った、一見、筋の良さそうな話に納得させられてしまうんだけど、それって真っ暗な部屋の一点を懐中電灯で照らしているだけに過ぎない状態なんだよね。 その明るみに晒された一部分の情報を知っただけで、その奥に潜む全てを把握した気になるという慢心。

と言うわけで投資系の雑誌は、マーク・トウェインの下記の名言を頭に浮かべながら食後のデザート感覚で読むのが一番ですね。

やっかいなのは、何も知らないことではない。実際は知らないのに、知っていると思い込んでいることだ。

まじで、マーク・トウェインは天才。

トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫)

トム・ソーヤーの冒険(新潮文庫)

ハンバーガーメニュー

android メモ

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今僕が開発に携わっているAndroidアプリはボトムナビゲーションタイプ、いわゆる「下タブ」と呼ばれるUIのナビゲーションパターンを採用している。本来Androidアプリのナビゲーションパターンは左から開くドロワー(ハンバーガーメニュー)メニューパターンが推奨されているが、このアプリの場合は、開発の歴史的経緯からiOS版のデザインを踏襲した。(そのままコピッた)

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shibuya.swift に参加した

iOS メモ

shibuya.swift というSwiftというプログラミング言語が好きな人(もしくはAppleが好きな人)達の勉強会に参加してきた。 場所は渋谷!

shibuya-swift.connpass.com

LT(5分間のトークセッション)参加者の募集が始まった1月前半に見切り発車でLT枠に応募し、connpassの抽選に当選してLT枠をゲットしたのが2/5。

LT枠に当選したことで満足した僕はそのまま完全にイベントのことを忘れ、迎えた3/1の午後。

唐突に、PCのSlackが鳴動したことから全てが始まる。

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絶対に恋愛に発展しない男女の友情

マイ・インターンを観た

マイ・インターン ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

マイ・インターン ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

齢70歳で老後の低刺激な生活から脱するため若者文化な会社(しかもEC)にシニア・インターンとして勤めることにしたベン(ロバート・デ・ニーロ)とファッションサイト会社の女CEOにして愛する旦那(主夫)と娘を持つバリキャリなジュールズ(アン・ハサウェイ)の心の交流を描いた心のビタミン120%補充必至なワーキング・ムービー。

絶対に恋愛に発展しない男女の友情を描くとなった時に、なるほどこういう組み合わせに至るのはもはや必然なのかなとさえ思える。

作中の設定上、接触頻度は旦那よりも高いはずだけど(ベンはジュールズの専属インターンで運転手までこなす)この二人の交流の中において「そういう雰囲気」は微塵も感じられないし、また、その状態について全くの不自然さを鑑賞者に抱かせない。

まるでバットマンでいうところの執事アルフレッドのようだね。本当、加藤茶もビックリ。
(蛇足感)

若者文化から真反対のポジションにいるはずのベンだが、周囲に対して全然押し付けがましくなくて素直に歩み寄っていこうとするのがとても良い。
(また、別に手放しに迎合しているわけでもないんだよね)

そして、そのベンの「人柄」の良さに会社の面々が感化され次第に一体感が強まっていく様子を見ていると幸福な気持ちに浸れる。あのデ・ニーロのくしゃくしゃの可愛い笑顔と前向きな姿勢で来られたらどんなに屈折した人も自然に心を開いてしまうのではないだろうか。 性質は違うけれど、「東のエデン」の滝沢君的な「そこにいるだけでチーム全体が良くなっていく」という存在としてベンは凄く丁寧に描かれていて、こういう人こそ会社の資産だよなーと思ったりした。

仕事で失敗して凹んだ時とか、疲れた時とかに見ると良いと思う。

東のエデン (文庫ダ・ヴィンチ)

東のエデン (文庫ダ・ヴィンチ)

最近読んだ本

読書

その女アレックス

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

犯罪小説というジャンルにおいて本作でのアレックスの立ち位置が凄く巧妙。

2部からの怒涛な話の転換と3部をまだ残した状態でのアレックスの取った行動に「え、これ何?どういうこと?一体どういうこと?」と混乱しながら、3部からの畳み掛けていく流れに「Wo!」と唸ってしまった。

いやー、とにかくストーリー展開の意外性には目を見張るものがあったな。

本作の主人公の1人であるカミーユ・ヴェルーヴェン(もう一人はもちろんアレックス)が登場する同作家の他の作品を早速amazonでポチってKindleにDLした次第。

バットカンパニー

バッドカンパニー (集英社文庫)

バッドカンパニー (集英社文庫)

美人社長野宮が経営する民間軍事会社「NASヒューマンサービス」(表向きは要人警護や人材教育を生業にする人材派遣会社)の愉快な 面々がヤクザや国際テロリスト絡みの汚い仕事を引き受けてサバイブ(特に元自衛官の有道が)する連作短編。

弱みを握られ野宮に頭が上がらない元自衛官の有道が、野宮からの無茶振り案件を命からがらな体でこなしていくという話の構成(時に、それが野宮へ密やかに想いを寄せる元公安の芝の場合もある)は実にコミカルで読み易い。

このコミカルさの根底にある「予定調和」な部分が最初からある程度透けて見えてしまうところもあったけど、それはもうこの手の短編小説の宿命として割り切るしかないかな。