「パージ」「パージ:アナーキー」を観た

両作とも舞台は「新しいアメリカ建国の父たち」という謎の組織によって支配された未来のアメリカ。1年に1晩だけ、すべての犯罪が合法化されるパージという法律が施行され、アメリカ国民が日頃の鬱憤を晴らすかのようにパージの晩めちゃくちゃに殺し合う話。 (病院とか警察署とかは閉鎖される)

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パージ:アナーキー ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

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パージにより、武装した富裕層が内なる獣を解放するかのように貧困層を殺しまくるので失業率は低下するし「あいつむかつくからぶっ殺したい!おーし、パージの晩にいてかましたるわ!」みたいなノリで大衆の憎悪がパージの晩に集約されて一気に爆ぜるから1年を通して犯罪件数は少なくなる。 結果、パージ施行後から犯罪率と失業率は激減、数値的に見るとアメリカは尋常じゃないくらいに平和な国となった。

「パージ最高!エビバディ、賛同!」っていうムードがアメリカ全土を覆っているんだけど、日常的に狂気の刃を研ぎ澄ますことが奨励され、それが国の間引策に機能しているって恐ろしすぎる。

「パージ」

富裕層のある家族がパージの晩に殺されそうになっている貧困層の若者を家に匿ったら、パージ支持者の若者たちと戦わなくてはいけなくなった話。 +1やラストワールドで好青年を演じていたリース・ウェイクフィールド が狂気の加速しまくっているパージ支持者役を演じていて度肝抜かれた。 ラバーマスクを被っているみたいな笑顔が印象的。

「パージ:アナーキー」

パージの晩の街を舞台に、背景の異なる人々がなんとかサバイブする話。 映画「ホステル」のエリート・ハンティングクラブのような富裕層向けの貧困層ハンティングクラブが登場したり (こちらはもう少しデフォルメされてる)反パージを掲げるレジスタンスが出てきたりと「パージ」に比べるとだいぶ広がりのある感。 「パージ」で主人公一家に匿われた若者が終盤に登場していてちょっとニヤッとする。 人間の尊厳を守ることを訴求しながら「次のパージまで残り364日」という締めくくり方は、このシリーズをまだ続ける気かな。 ただ、テーマ的にこれ以上話を掘り下げていこうとすると尻すぼみしそう。