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その女アレックス

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

犯罪小説というジャンルにおいて本作でのアレックスの立ち位置が凄く巧妙。

2部からの怒涛な話の転換と3部をまだ残した状態でのアレックスの取った行動に「え、これ何?どういうこと?一体どういうこと?」と混乱しながら、3部からの畳み掛けていく流れに「Wo!」と唸ってしまった。

いやー、とにかくストーリー展開の意外性には目を見張るものがあったな。

本作の主人公の1人であるカミーユ・ヴェルーヴェン(もう一人はもちろんアレックス)が登場する同作家の他の作品を早速amazonでポチってKindleにDLした次第。

バットカンパニー

バッドカンパニー (集英社文庫)

バッドカンパニー (集英社文庫)

美人社長野宮が経営する民間軍事会社「NASヒューマンサービス」(表向きは要人警護や人材教育を生業にする人材派遣会社)の愉快な 面々がヤクザや国際テロリスト絡みの汚い仕事を引き受けてサバイブ(特に元自衛官の有道が)する連作短編。

弱みを握られ野宮に頭が上がらない元自衛官の有道が、野宮からの無茶振り案件を命からがらな体でこなしていくという話の構成(時に、それが野宮へ密やかに想いを寄せる元公安の芝の場合もある)は実にコミカルで読み易い。

このコミカルさの根底にある「予定調和」な部分が最初からある程度透けて見えてしまうところもあったけど、それはもうこの手の短編小説の宿命として割り切るしかないかな。