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ナラクノアドゥが面白い

ナラクノアドゥ(1)<ナラクノアドゥ> (ファミ通クリアコミックス)

ナラクノアドゥ(1)<ナラクノアドゥ> (ファミ通クリアコミックス)

「自分以外の12階梯全ての魔王を倒せば人間に成れる」という契約を天使と結んだ最上位の魔王アドゥが、強力な人間達を集めたり育てたりしながら魔王討伐を頑張るダークファンタジー。

12階梯の魔王を1人倒す度にアドゥ本人の力が弱くなっていく(人間に近づくから)という設定が秀逸で、自分の次に強い魔王を倒したあたりから最強の座を追われてしまい、否が応でも人間達を育てて魔王にぶつけていかなくては己の目的を達成することができなくなってしまう。

魔王を討伐する度に他の魔王諸侯は警戒をして鳴りを潜めるので、その間に戦力である「英雄達」をリクルーティング・鍛える・ぶつけるを繰り返していく。最初アドゥのスタンスが英雄達に対し恐怖による一方的な「協力関係」に寄っていたのが「人間相手にはそういうのあまりうまくいかないなー」という「経験」を経て同等の「仲間」に軌道修正して改善を図っていく様子は興味深く、それに伴うアドゥの内省的な視座や思考を垣間見る度に組織のリーダー的な方々の胸中もこんな感じなんだろうかと思いを馳せたりしたが、彼らは「魔王」ではないので混同して考えるのはちょいと違うか・・・。