セブンシスターズ 感想

極度な人口過多と食糧不足により厳格な一人っ子政策が敷かれてしまったディストピアな近未来で、秘密裏に生き延びる7つ子(7人姉妹)の話。 1人の女性を7人姉妹が曜日制で入れ替わりながら「運営」しているというアクロバティックな設定に惹かれて鑑賞。

周囲から自分たちの秘密を悟られぬため、日々の出来事を共有して同期を取ったり、誰かが怪我をしたら全員が同じ怪我を負わなくてはいけなかったりと、こんな世界にたまたま7つ子に生まれてしまったばかりに制約の多い困難な人生を歩まなくてはいけない己の不遇に絶望しながらも何とか生き延びていく姉妹達。

その絶望感を共通の下地にしながらその上には全く別の個性が築かれていて、1人の女優が演じているはずなのに終始7人とも別人に見えた。   

それぞれの名前が自分たちの担当曜日というのは面白いが、どこか悲しい。   

原題は"What Happened to Monday?"。
「月曜日に何があったのか?」というこちらのタイトルの方が作品の話の的を見事に射ている。

ちなみに7つ子を演じた女優はノオミ・ラパス。 元祖「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の時は「怖い」というイメージしかなかったけれど、本作での「日曜日」や「金曜日」のような優しい・穏やかな人格も巧みに演じ分けていてその演技力にはただただ圧倒された。