読書日記 2018年6月5日

読みかけの本が何冊もあるのに 巡査長 真行寺弘道 (中公文庫) を読み始める。

元マイクロソフト日本法人社長の成毛さんも「本は10冊同時に読め!」的なことを自分の著作の中で言っていたので、僕のこの状況は別段悪いことではないはずだ。

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫) は2章まで読んだ。
いやー、この作品面白いわー。
既存の警察組織の枠組に収まらない変わり種系刑事の真光寺と爽やか好青年だけど凄腕なハッカー黒木のやりとりを活字で読むのが、まー捗る捗る。帯にも書いてあったけどキャラの造形が良いんだよなー。

真光寺は53歳という年齢にもかかわらず職位は巡査長という言ってみれば警察組織の最底辺のヒラ刑事だ。 出世欲は皆無で、警察社会特有のハードワーク礼讃空気を嫌う一匹オオカミ。 疲れたらしっかりと公休を取得し、休みには仕事を一切持ち込まないで音楽鑑賞とオーディオ環境の自作という充実した趣味に没頭する。

一方、黒木は一見すると物腰が柔らかく爽やかな好青年(僕の脳内では俳優の竹内涼真)なんだけど、でも実は国外(アメリカやヨーロッパ・カナダ・ロシアなど)のクライアントから仕事(例えば北朝鮮の打ち上げたミサイルを落としたり)を請け負うフリーの凄腕ハッカーだ。この、人柄とやっていることのギャップが良い。 第1の事件についてまだその時点では自分の職業を明かせない真光寺が自分の執筆予定の推理小説のトリックを相談するという体で黒木に知恵を拝借する件、黒木がサイバー攻撃やITに疎い真光寺にわかりやすく説明しながら事件の核心に迫る助言をする一連のやりとりが、完全に、頭の良い人が難しいことをわかりやすく説明する会話の好例で、フィクションのキャラクターとわかりつつも読みながら「黒木くん、頭良いわー」と唸ってしまった。

他にも魅力的なキャラクターが出て来そうなので、以降、読み進めるのが楽しみだ。

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)