読書日記 2018年6月9日 巡査長 真行寺弘道 (中公文庫) 読了

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)を読み終わる。

下記の続きで、3章以降も相変わらず面白かった。 www.vagrantup.jp

後半の議員変死事件から、本格的に始まる真光寺、黒木の息のあったニコイチ捜査とその最中に2人が交わす、物語の根幹テーマの「自由」について白熱した議論は中々読ませてくれた。

作中での真行寺が求める自由や、そういった「自由」を奪うこと(それは黒木のハッキング行為でプライバシーを侵害する行為も含まれる)について、ジョージ・オーウェルの「一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)」やスノーデンのNSAに関する暴露等、様々なトピックを交えているのがまた2人の議論や物語に厚みを与えている。

2人の自由論の契機となる文脈についてはここでは控えるが、いわゆる何か大きな総体によって管理される「社会」というものを、深く洞察することもせずに何となく自由が剥奪されてしまうというイメージで頭から否定してしまうことはあまりに短絡的ではないかという黒木の論が正鵠を射ていて、個人的にも響いた。

やさしく管理された畜舎で餌を与えられ、惰眠を貪りながら家畜として生きることが、   
過酷な自然環境の中で餌を求めてさすらいながら生きる人より不幸だってどうしていえるんですか?

ちなみに読んでいる間、僕の頭の中では真行寺はリリー・フランキーで黒木は竹内涼真のキャスティングだった。

あとは、知人に勧められたのでPythonでWebサービスを作る - Python3 + Flaskで作るWebアプリケーション開発入門 - その1を読んだ。 (内容的にはすでに知っていることだったのでKindleパブリッシングでの技術本はこういう感じなのかーという目線のままでスーッと読み終えた。とりあえず(2) (3)があるようなのでそちらも一応目は通すつもり)

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)

巡査長 真行寺弘道 (中公文庫)