読書日記 早春の化石 感想

定住探偵 神山健介シリーズの 2作目。

早春の化石 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫)

早春の化石 私立探偵 神山健介 (祥伝社文庫)

舞台は1作目同様、福島。

東京から来たモデル・中嶋佳子から、2年前にストーカーに拉致された双子の姉を探して欲しいという依頼を受けた神山。
その拉致した犯人は自殺し、姉の消息は完全に不明。
依頼主の佳子は神山に「土の中から姉の声が聞こえる」と奇妙な話をするがどうも要領を得ない。

確固とした手がかりを欠いた中、神山は死んだ犯人の過去を調べていくうちにやがて満州から続く名家の捻れた闇と遭遇することになる。

作中で描かれていた福島の閑散とした山間部の廃村や陰鬱とした温泉街などの様子がズシリと重い。

事件に絡みつく不穏かつ異常性を孕んだ謎を丁寧に剥がして辿り着いた最後のあの結末はとても衝撃的だった。

神山健介シリーズの2作目でも1作目同様に重厚感のあるハードボイルドが堪能できて満足。

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