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新宿区役所でグアムの探偵を読んだ

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Photo by Abner Valero

先月末、父が他界したので、母の遺族年金やその他諸々で必要な戸籍謄本(記載事項証明書)系の証明書発行のため、仕事前に新宿区役所へ行った。

早朝の新宿の街並みには、夜の繁華街の残滓みたいなものがこびりついている印象を持っていたのだけれど、最近はどうもそんなことはなく街も往来する人の顔ぶれも一様に清々しかった。逆に自分の存在がその清涼さに水をさしているのではないかと心配になるくらいだ。

諸々の証明書発行の手続きは恙無く終わり、会計の順番を待っている間、備え付けのベンチで「グアムの探偵 (角川文庫)」を読む。

グアムで探偵社を経営する日系3世代の親子(皆、探偵)が活躍する話。
祖父・父・息子の掛け合いと各々の異なる経験から形成される個性、そして、この作品を読むまで知り得なかったアメリカ合衆国準州ならではの特殊な事情とが絡み合って、絶妙に面白い仕上がりになっているのだが、父が逝ったばかりの時に読むと、作中で見られるように、親子で軽口を叩きながら連携して色々な事ができたのではないかと悔恨の念が首をもたげる。

そうこうしているうちに会計も終わり、必要書類も揃ったので、ついでに御苑の辺りを軽く歩いてみようかと思ったが、時間もだいぶ押していたのでそのまま仕事先に向かった。