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ウィークエンドはパリで 感想

「ノッティングヒルの恋人」の監督の作品。

ウィークエンドはパリで [DVD]

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老年に差し掛かった英国の大学の哲学講師夫妻が主人公。

御多分に漏れず、夫婦の間には漠然とした不協和音が存在していて、そんな2人が結婚30年目を迎えたことを機に新婚時代に訪れたパリを再訪、そこで様々なことが起こり夫婦の関係を確認し合って・・・という話。

二人が青春を過ごした70年代は、反体制と思想の時代。今は、あまり冴えない夫も、若い頃は、将来有望な哲学の研究者として学生仲間で一目置かれる存在だったようで、妻の方も、そうした時代の空気を十分呼吸してきている。

二人がパリで確認することは夫婦の関係だけでなく、自分たちの時代と青春の軌跡ということになるようだ。

実際、カフェの佇まいや街の夜景といったパリの風景は、何故か70年代の雰囲気そのものを思い出させるところが有るようで、この映画の舞台はパリでなければならないような気がする。(行ったことはないけれど)もっとも、パリと付いているのは日本の題名だけで、原題の方は「le week end」。

映画好きの人ならピンとくるように、ジャン・リュック・ゴダールの代表作の「ウイークエンド」を思い起こさせる。とは言ってもゴダールの「ウイークエンド」のような異常な状況にはならないけど。